よい歯医者の選び方、インプラント歯科医院の選び方



良い歯科医師の選び方


インプラント歯科医院の選び方

インプラント治療がどの程度一般的になされているかです。
統計では、インプラントを年間20本以上埋入している歯科医院は数%しかありません。
つまり、歯科医院によってかなり差があるということです。

症例数をこなしていない経験の浅い先生は、経験のある先生と比べ、本当は難しい症例であるのにそれに気づかず引き受けてしまうケースがある事です。「こんなはずじゃなかった」と患者と術者両方が思ってしまうという悲惨な事に絶対ならない為には、最初から経験ある先生に診てもらう事が確実かもしれません。

ここでは、歯科医師を選ぶ時のポイントを紹介します。

事前に判断

インプラント治療を行っている歯科医か

現在のインプラント治療は、日に日に進化しています。

そのほとんどのインプラント治療を身に着けている歯科医師は、ごくわずかしかいません。そのため、インプラント治療を行っていない歯科医院や一部のインプラント治療がしか行っていない歯科医院でインプラント診療を希望した場合、

  • インプラント治療は行えないと断られる
  • インプラント治療を行える歯科医院を紹介される
  • インプラントではない方法(入れ歯、ブリッジ)を推められる

ことが考えられます。
インプラント専門医に行くとインプラントができることもありますので、歯科医師にできないと診断されたからといって、すぐに諦めず他の歯科医院に相談することをお勧めします。

日本口腔インプラント学会の認定医

“認定医”というのは、インプラント学会に限らず、さまざまな学会でドクターの学識と経験を認めた場合に認証するもので、学会の推薦状のようなものです。

日本口腔インプラント学会の場合、

  • 学会に5年以上在籍
  • 100時間以上の研修を受講
  • 研修終了後5年間に一定数以上の症例を経験する

以上の経験を満たした場合に、初めて認定医の試験を受けることができます。

認定医の資格保持はかなり権威のあるものです。もちろん認定医ではなくても素晴らしい実績を上げられている歯科医師もいますが、患者が歯科医師を選ぶ基準として「日本口腔インプラント学会認定医」かどうかを確認することは有効だと思います。認定医のドクターは、それぞれ時間をかけて努力もされて合格を獲得しているので、医院に認定書を掲げたり、インターネットのホームページなどでアピールされていると思います。

さらに、厚生労働省と歯科医師会でも“生涯研修制度”で研修を勧めています。日常業務と同様に新しい知識や技術を得ることに熱心かどうか、研修会の終了証が目安になりますし、その歯科医師の専門もわかります。

インプラントと治療箇所

一口にインプラントと言っても上顎・下顎・前歯・奥歯それぞれの部位で難易度が異なります。

経験豊富な医院であれば、それぞれの部位で多くの症例写真を保存してありますので、自分の状態と同じ様な患者さんの症例写真を見せてもらいましょう。このとき、必ず見せてもらった症例が治療を受けようとする歯科医師自身が治療したのかを確認することが必要です。

口の中の状態がインプラントに向いているかどうかはですが、口の中を検査する以外にはありません。ただ、比較的どういう場合が上級テクニックを要求されるかの目安はあります。

  • 前歯・・・審美的な仕上がりにしなければならない
  • 上の顎の臼歯・・骨がうすい人が大変多く、サイナスを上げる
  • 多くの歯がない場合・・・正しい咬み合わせを作っていく事が必要
  • 顎の骨がやせている場合・・・多くのケースで骨を増大させる必要

上記の人は、できれば最高のレベルのテクニックをもっている先生に診てもらいたいものです。ただ、それ以外にも難しいケースもあるので、あくまでも目安としてください。実際の所、診察を受けなければ難しい症例かどうかはわかりません。

インプラント歯科医院と場所

高度先進医療であるインプラント治療では治療が完結するまでは数ヶ月を要することもありますが、回数的には多くかかっても10回程度の来院で済みますので、多少地理的に遠くても経験豊富な先生を選ぶのが賢明です。

待合室、診療室で判断する

歯磨きの指導や歯石の除去など歯槽膿漏対策に熱心

インプラントの耐久性はきわめて長期で安定性の高いものです。しかし、メンテナンスが良くなければダメになるのが早くなってしまいます。インプラントは人工の歯なので虫歯にはなりませんが、構造上連結部分に歯垢がたまりやすく、歯周病になりやすいのです。

インプラントを入れたら、何もしないで永遠にもつわけではありません。歯科衛生士がきちんと歯垢が取れる歯の磨き方を指導し、歯石の除去を積極的に行うなど、歯槽膿漏対策を熱心に行っている歯科医院ならば、インプラントへの理解も深く、安心だと思います。「ちゃんと磨いておいてくださいね」などと一言だけの医院は避けたほうが賢明です。

予防に力を入れることは、インプラントに限らず虫歯その他の症状にとっても大事なことです。ですから、歯磨き指導など予防に熱心な歯科医院は“良い歯科医院”の条件と言ってよいでしょう。

専用の手術室があり、衛生管理が行き届いている

歯の治療は個室で行われる方が、プライバシーの保護の面からだけでなく、衛生管理の面からも個室が望ましいと言えます。

1人ずつ隔離され、消毒が行き届いている場所であれば問題ないと思います。医院全体の清潔さもチェック・ポイントの一つでしょう。

  • 待合室やトイレなど、整理整頓され掃除が行き届いている
  • スタッフが髪をしっかりまとめている
  • マニキュアをしていない
  • 治療ごとに手袋を取り替えている

医療従事者として基本的なことを励行しているかどうかは大事なことです。

子供を嫌がらない歯科医院

歯科医師にとって子どもの治療は手間もかかり気もつかいます。泣き叫ぶ子供を相手に治療しなければばらず、院内を走ったり、大声を出したらりして他の患者の迷惑になる場合も多いのです。ですから、子供の治療を敬遠する気持ちもわからなくもないのですが、医療従事者として患者の病気や怪我を治療するというのは基本中の基本です。子供を敬遠するなど、もってのほかと言わざるを得ません。子供を落ち着かせるノウハウも蓄積されていくでしょう。

スタッフの患者への配慮が行き届いている

患者が診察券をうっかり忘れた時に嫌みを言ったり、終了時間が近くなると片づけを始めたりするスタッフがいる歯科医院は、スタッフへの教育が充分でないと言わざるを得ません。

また、急患で痛みが激しいのに順番通りに待たせるなど、患者への配慮が足りないスタッフも困ります。

インプラント歯科医、初回カウンセリングで判断する

インフォームドコンセントができている

インフォームドコンセントとは、患者にその治療のメリットとデメリットを説明し、患者の主体的な意志で治療法を選ぶことができるような方法を指します。たとえ歯科医師が医学的判断で最善策だと考えてしたことでも、何も説明もなくいきなり治療というのでは、不安・不信感が高まるばかりでしょう。特に歯科の場合、命に別状があるケースはほとんどありませんから、正直に症状を告げても問題はあまりないはずです。

歯科の場合、検査をした段階でおよその症状がわかり、治療方針が立てられます。そこで、口頭で説明するなり、ノートに手書きで図を書いて見せるなり、あるいはパネルボードを用意して見せることになります。

最近はコンピューターで説明する歯科医師も増えてきました。口の中をビデオで撮影し、治療後はどうなるのかをコンピューターでシュミレーションし、ビジュアルで見ることができます。従来は、鏡で前歯の部前面部分だけしか見られませんでしたが、この方法なら明確に治療後の口の中をイメージすることができ、治療方法への理解が深まるだけでなく、歯科医師とのお互いの勘違いなどを防ぎ、無用なトラブルも生じません。

1回当たりの診療時間を長く、治療期間は短くしている

予約をたくさん入れて数をこなそうとする歯科医院は要注意です。一般的には1人のドクターが1日に治療できる患者数は約20人程度とされています。大きな一部屋に何台もの診療台を置いて患者の間を飛び回って1日40〜50人も治療している歯科医院も少なくありませんが、良心的な治療という側面との衛生面からも疑問が残ります。同じ診療内容なら長く通院させた方が医院の収入が増えるというシステムなので、そこを悪用している医院がないとは言い切れません。患者の立場に立てば仕事や楊枝をやりくりして通院するのですから、短期間で終わった方が良いに決まっています。

高額治療を無理強いしたり、領収書を出さない

やたらに高額の治療だけをすすめる歯科医師も考えものです。症状や患者の希望によって高額にならざるを得ない場合も多いですが、そういった際も患者の意志をよく聞き、経済的な許容範囲の中で治療しようとする歯科医師が望ましいでしょう。治療費についてもインフォームドコンセントが充分になされなければなりません。

インフォームドコンセントが行われていれば問題ないのですが、あまり説明もしないでレントゲンを撮ったり、最初の話とは違う場所まで治療する歯科医師も避けた方がいいでしょう。業界用語で“濃厚治療”と言い、過剰に治療して保険点数を稼ごうという意図が疑われます。また、最近は少なくなりましたが、領収書を出さない、あるいは性急しなければ領収書を出さない歯科医院は、相当無理な節税を行っている危険性が高いと言えます。そのような歯科医院は敬遠する方が無難でしょう。

担当医は同じか・常勤医が行うか

来院するたびに担当医が変わるのは、不安になります。医師にしても、最後まで自分の責任で治療を終えたいというのが願いです。患者の精神面まで気を配ったり、体調を観察するうえでも、最初から最後まで1人の歯科医師が診るのが原則です。また非常勤医師がインプラント治療を行うところもあるようです。しかし、インプラント埋入後に、内出血が心配で医院に電話しても担当医がいないなどなりがちですので、非常勤医が治療に来る体制は考えものです。

アフターケアがしっかりしている

治療を行った歯が何らかの理由で不具合が生じた場合、また一からやり直しても料金も同じように払ってくださいという歯科医院は良心的とは言えないでしょう。

日本ではあまり普及していないシステムなので、「保証書」を出してくれと言ったらビックリする歯科医師も多いかもしれませんが、口頭でもアフターケアを行うとはっきり言う歯科医師が望ましいでしょう。